VERSECオーナー様の声 No.8:株式会社JALエンジニアリング様



今回お話を伺った、株式会社JALエンジニアリング(東京都大田区)
羽田航空機整備センター 機体点検整備部 構造塗装技術室 構造技術課
堀越 耕太様
[インタビュー] 2024年10月
[ご導入] 2024年10月(商社:米沢工機 株式会社様)

御社の事業内容について教えてください。

JALグループの航空機、エンジン、部品の整備、およびその計画、管理を行っています。

ご担当部署の業務内容や特徴について教えてください。

羽田空港内の格納庫において航空機の主要機体構造の修理、改造を行っており、主にアルミやチタンを用いた板金作業をメインに行っています。また、CNCフライス、旋盤、プレスブレーキ、パンチングマシンなどを使用して航空機の部品製作や作業工具、治具の製作も行っています。
私たちは、お客さまと直接接する機会は少ないですが、常にお客さまのことを思いながら最高の「安全性」と「快適性」を提供するために、強力なチームワークで、整備品質を支えています。

汎用旋盤の買い替えを検討された際に、御社内で解決したかった具体的な課題や問題点は何でしたか?

  1. 旋盤オペレーター養成を考慮して操作方法がシンプルであること。
  2. 航空機の単位に合わせたインチ仕様の親ネジだとミリピッチのねじ切りがやりにくい。
  3. 現有の旋盤は主軸回転を上げると振動が発生するので小径ワーク加工時に対応しにくい。

その課題の解決策としてVERSEC-neoをご選定いただいた決め手は何ですか?

  1. 主軸回転数が無段変速で調整可能で、主軸とは独立して送り速度を調整しながら加工ができるのでワークサイズと材料にあった切削条件を見つけるのが容易。特に、切削条件の厳しい析出硬化系のステンレスの加工を頻繁に行うので有効だと思いました。
  2. 主軸回転数や送り速度を調整するためのギアレバーがないので操作がシンプル。ねじ切りを行う時は操作パネルでネジピッチを選択すれば主軸回転数と送りを同期してくれるのでレバー選択ミスがなくなると思います。
  3. 従来機より短時間で旋盤オペレーターを養成する事ができると思います。
  4. チャックカバーや主軸起動防止機構が付いたチャックハンドルホルダーなど、安全装備が充実しており安心して使用する事ができる。
  5. 100%国産と言う事で安心感があります。

VERSEC-neoご導入後、どのような用途でご使用いただく予定ですか?

航空機の整備作業に使用する部品の製作、および治具製作に使用したいと思います。サイズが小さめの部品製作がメインとなりますが、表面荒さと加工精度が厳しいので高速回転で仕上げ加工が可能なVERSECの強みが発揮できると思います。また、航空機運航中に発生したトラブルの際に緊急で部品や治具の製作が必要になった時も、本機の無段階変速機能により作業効率良く高精度の加工できるので作業時間の短縮が期待できます。

今後の展望についてお伺いします。VERSECに期待している点はどこですか?

9インチ、10インチチャックが標準装備で、主軸回転数が低速から中速にターゲットを絞ったモデルもラインナップもあると良いと思います。