社長メッセージ
サイダは、大正10年に静岡県焼津市で創業し、2021年に創業100周年を迎えようとしています。「世界に通じる光るメーカー」をスローガンに、工作機械、産業用機械等の部品加工から装置一式の組立まで、お客様のニーズに答えるための「モノづくり」を一貫して行ってまいりました。
平成19年に「自社製品」の開発を強化するため、開発部門を独立し、サイダ・FDSを設立しました。FDSはFrontier Development & Salesの頭文字です。日本国内だけでなく、世界に向けて特許のとれる製品を開発・販売することを目的としています。
これからも、自社製品(環境評価試験装置、化学用マイクロ波照射装置等)の開発を通して、社会に必要とされるメーカーを目指します。
株式会社 サイダ・FDS
代表取締役社長 斎田 久人
基本情報
会社名 | 株式会社 サイダ・FDS |
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所在地 | 〒425-0054 静岡県焼津市一色143-10 [ 地図 ] |
電話番号 | 054-624-6260 |
FAX番号 | 054-623-8623 |
会社設立 | 平成19年6月21日 |
代表取締役 | 斎田 久人 |
資本金 | 10,000千円 ((株)サイダ・UMS 全額出資) |
営業品目 | 化学用マイクロ波照射装置、環境評価試験装置 |
関連会社 | 株式会社 サイダ・UMS(精密工作機械、産業用機械、内燃機関部品、省力化装置の製造・販売) Pacific Microwave Technologies Corp(アメリカ合衆国、マイクロ波装置の販売) |
SAIDAの企業理念
- SAIDA Vision
培った独自技術であらゆる機械産業をサポートする、それがサイダの企業使命です
SAIDA Development
顧客第一主義の姿勢を貫き、ゆるぎない信頼と実績を築く
SAIDA Product
手作りの精神を発揮して、本当のモノづくりに取り組む
変革
- 大正10年 8月
- 親会社 斎田鐵工所(現:㈱サイダ・UMS)創業
- 平成11年4月
- 環境評価試験用装置MODA-4 販売開始
- 平成19年7月
- 焼津市一色に会社(㈱サイダ・FDS)設立
- 平成19年11月
- マイクロ波照射装置の販売のためにアメリカにPMT CORP.設立(FDS33%出資)
- 平成20年4月
- 環境評価試験用装置MODA-6 販売開始
- 平成20年8月
- 環境評価試験用装置MODAがISO-14855-IIとして国際認証
- 平成20年11月
- バッチ型マイクロ波照射装置をFISH遺伝子検査装置(がん細胞の増殖活性化を目的とした検査装置)として販売(産業技術総合研究所(北海道))
- 平成23年4月
- バッチ型マイクロ波照射装置をPET(Positron Emission Tomography)「陽電子放射断層撮影」に使われる放射線標識化合物合成装置として販売(京都大学)
- 平成24年11月
- マイクロ波特許①「マイクロ波照射装置」成立
- 平成26年1月
- マイクロ波特許②「マイクロ波照射装置」成立
- 平成28年2月
- フロー型マイクロ波合成装置 販売開始(プレスリリース)
- 平成28年3月
- フロー型マイクロ波特許③「マイクロ波装置」成立
- 平成28年5月
- フロー型マイクロ波特許④「マイクロ波装置とその流通管」成立
- 平成28年9月
- 静岡県医療健康産業研究開発センター内にモデルラボを開設
ヒストリー
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大正10年創業
大正10年(1921年)、静岡県焼津市栄町にて創業しました。赤阪鐵工所の船用ディーゼルエンジン部品の金属加工の業務として始まりました。
その後、昭和50年代に船用ディーゼルエンジンの衰退を機に、工作機械分野に進出しました。 大正時代の焼津駅前通り
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OEM(外注)と時代の変化
部品加工のみにとどまらず、ユニット製品の製造、さらには製品一式の組立まで行うことに注力してきました。
ISO9001認証を取得し、確かな品質の確保と技術力の向上を目指してまいりました。
しかし、OEM(外注)では環境の変化に応じて受注が不安定になることもしばしば。さらに、取引先が海外生産に向かうという国内製造業としての対応を迫られてきました。
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自社製品の開発へ
そのような状況を打開するため、今まで培ってきた技術を用いて「自社製品」の開発を開始しました。はじめは専用機などの一品物の開発を行いましたが採算を得るのは困難であり、「汎用製品」の開発が必要と考えました。
自社製品の第一号が「Oリング整列装置」です。
さらに、従来の普通旋盤DM-3Hを製造販売してきた経験をもとに「“ふつう”じゃない普通旋盤をつくる」をコンセプトに21世紀型普通旋盤「VERSEC」を開発しました。
本製品については製品サイトを御覧ください → https://versec.jp
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微生物酸化分解測定装置の開発
MODAは、微生物が自然界で行っている有機物の分解を試験室で再現できる装置です。生分解性プラスチックの分解性の評価や、環境中の微生物による有機物分解性の評価などを簡単かつ長時間安定して連続測定できます。
1990年代、世界的にプラスチックの廃棄物処理が環境問題としてクローズアップされ、微生物によって分解される生分解性プラスチックが注目を集めました。弊社は静岡県立大学の植松正吾先生、富士工業技術センター、 BPS(生分解性プラスチック研究会)※1と共に「微生物酸化分解測定装置MODA」を研究・開発しました。( ISO-14855-IIとして国際認証、アメリカ・ヨーロッパで特許を取得)
これまでにアメリカ、カナダを始め、世界十数か国に販売しました。近年はアジアやアフリカへの販売も行っています。※1: JBA(日本バイオインダストリー協会)内に1989年に研究会として設立された。MODAをISO化へと覚書を締結・研究を開始。
注)MODAの情報は、現在Englishページのみ掲載しております。→ http://saidagroup.jp/fds_en/
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(株)サイダ・FDS設立
自社製品の開発をさらに強化するため、開発部門を独立し、(株)サイダ・FDSを設立しました。FDSとはFrontier Development & Salesの頭文字です。日本国内だけでなく、世界に向けて特許のとれる製品を開発・販売することを目的として設立しました。(株)サイダ・FDSはファブレス(製造工場を持たない)企業で、開発・販売のみを行い、製造は親会社である(株)サイダ・UMS(Universal Marked Machine and Systems)が行う分業という形をコンセプトとしています。
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マイクロ波合成装置の開発
マイクロ波加熱は電子レンジとして世の中に広く普及しています。一方で、近年、有機合成においてマイクロ波加熱が用いられています。マイクロ波加熱は迅速な加熱による反応時間の短縮、収率向上、反応温度の低温化等が報告され、有望な加熱方法として期待されています。
しかし、マイクロ波を用いたこれまでの手法では均一にマイクロ波を照射することが困難でした。そこで、医療分野や化学合成の分野における応用を期待し、マイクロ波の精密な制御技術を用いた「マイクロ波照射装置」を開発しました。
これまでに、バッチ型マイクロ波照射装置をFISH遺伝子検査装置(がん細胞の増殖活性化を目的とした検査装置)、PET(Positron Emission Tomography)「陽電子放射断層撮影」に使われる放射線標識化合物合成装置として販売しました。
その後、チューブなどの流路に溶液を流しながら連続的に化学反応を起こす「フローケミストリー」が国内外で注目を集めてきました。フローケミストリーはバッチ反応と比較して、安全性、拡張性、再現性、コスト面で優れています。一方で、従来のマイクロ波加熱では均一にマイクロ波を照射することが困難であったため、小さな反応容器を用いたバッチ反応が主流であり、スケールアップは困難であるとされてきました。
弊社ではいち早く、フロー型マイクロ波合成装置の開発に取り組み、「精密なマイクロ波制御技術とフローケミストリー」という2つの利点を併せ持つ装置を世界で初めて開発・販売しました。
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サイダグループ創業100年に向けて
サイダグループは2021年に創業100周年を迎えます。
長年培ってきた物づくりの技術を更に磨き、既存の工作機械・産業機械分野に留まらず、新たな成長産業分野で、ニッチトップブランドの確立を目指します。
マイクロ波技術の更なる応用開発、環境評価装置の販売拡大、新たにロボット装置の開発・販売にも取り組みます。
品質保証体制の確立や、サービス体制の充実化を図り、メーカーとしてお客様に信頼される企業作りを目指します。
「小さくても光るメーカー」になること、それがサイダグループの100周年目標です。
モデルラボ
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住所
〒411-0934 静岡県駿東郡長泉町下長窪1002-1
静岡県医療健康産業研究センター(ファルマバレーセンター)201号室用途
・装置のご試用
・装置デモの実施
・勉強会/セミナーの実施