先日、以前も参加させていただいた 株式会社吉村さんの会社見学会 に、2回目の参加をしてきました。
今回のテーマは「会議体験とコミュニケーションスキル」。
前回の見学会では想像以上に刺激と学びを得ることができ、
「またぜひ参加したい!」と思っていたので、今回も大きな期待を胸に足を運びました。

社長・橋本さんのお話から始まる学び
見学会はまず、橋本社長によるご挨拶からスタート。

このお話がとても面白く、会場にいる全員が一気に引き込まれていきました。
橋本社長は、もともとは一般の主婦。
前社長から突然バトンを渡され、まったくのゼロから社長業を担うことになったそうです。
最初に取り組んだのは「団地の主婦を集めた座談会」。
「お茶はこうあるべき」という固定観念を壊し、
消費者の声を一から丁寧に拾っていくことから始めたのです。
「人と違うものさしを出す」
この一言が非常に印象的でした。
他社と同じものをつくっていたら埋もれてしまう。
あえて違う角度から勝負することで、ニッチな分野で1番を目指す。
時代の変化に合わせ、ペットボトルのお茶が普及し、急須でお茶を入れる人が少なくなった時代にも、
吉村さんは「新しいお茶文化の提案」に挑戦し続けてきました。
消費者の声に耳を傾ける柔軟さと、それを行動に移す力強さに、とても勇気をいただきました。
さらに驚いたのは、
座談会で消費者が遠慮せず「これじゃ売れないよ」とストレートに言える空気がつくられていたこと。
普通なら社交辞令で「いいですね」と言って終わってしまう場面ですが、
本音を引き出し、それを次の商品づくりにつなげていく。
この姿勢はどの業界でも通じる、大切なことだと改めて感じました。
理念を「自分ごと」にする仕組み
続いて学んだのは「理念浸透」について。
会社の理念はどの組織にも存在しますが、果たして社員がどれだけ自分の言葉で語れるのでしょうか?
ただ読むだけでは、理念は心に入ってきません。
吉村さんでは「理念の言語化」に取り組んでいました。
理念の裏にある意味を深く理解する
部署ごとに「自分たちの理念」を作る
自分の業務と理念を紐づける
こうすることで、理念が単なる題目ではなく「自分ごと」として考えられるようになります。
さらに印象的だったのは「失敗を共有する文化」。
失敗を恥じるのではなく、みんなで共有して学びに変える。
こうした仕組みがあるからこそ、社員が自発的に動き、挑戦できる環境が育まれているのだと感じました。
商品開発に見る「逆転の発想」
展示室では商品の歴史や開発エピソードを伺いました。

その中で心に残ったのは、ある消費者の何気ない一言でした。
「お茶は美味しいお菓子を引き立たせる脇役」
多くの人なら「確かにそうだな」と納得して終わるかもしれません。
しかし橋本社長は、ここから逆転の発想を生み出します。
「脇役を輝かせられる主役をつくろう!」
こうした視点の切り替えから、新しい商品開発がスタート。
決して「天才的なひらめき」ではなく、消費者や社員の声をすくい上げる力、
そして「声を行動に移す実行力」が商品を生み出しているのだと実感しました。
吉村さんの「0から1を生み出す姿勢」に、胸が熱くなりました。
お茶とお菓子で広がる交流
休憩時間には吉村さんのお茶とお菓子がふるまわれます。

これが本当に美味しい!
参加者は自然と笑顔になり、会話も弾みます。
こうした“おもてなし”があることで、学びの場だけでなく交流の場としても価値が高まっているのだと感じました。
実は私もすっかりファンで、すでに何度も商品を購入しているリピーターです(笑)。
会議体験で学んだ「全員参加の仕組み」
今回のテーマ「会議体験とコミュニケーションスキル」では、実際にグループに分かれて模擬会議を行いました。

吉村さん流の会議術には驚きの工夫がいっぱい。
座って聞いているだけではいられない仕組み
グループ内で必ず役割が与えられ、全員が参加者になる
他人の意見を必死に聞きたくなる仕掛け
見える化で成果が残り、振り返りがしやすい
会議というと、どうしても立場の強い人の意見が優先されがちです。
でもここでは若手社員もベテラン社員も関係なく、誰もが意見を出せる雰囲気がつくられていました。
実際に体験してみると、熱気あふれる議論の中で自分の不足している力がはっきりと浮き彫りに。
「会議はただの話し合い」ではなく「全員が参加し、成果を生み出す場」
ということを体感できました。
今回の学びを自社へ
今回の見学会を通じて改めて感じたのは「仕組みの大切さ」です。
社員が理念を自分ごととして考えられる仕組み
消費者の声を逆転の発想で商品に変える仕組み
誰もが意見を出しやすい会議の仕組み
どれも「人の力を引き出す仕組み」だと言えるでしょう。
私たちの会社でも、まずは小さな取り組みから始めて、
社員がもっと主体的に動ける仕組みづくりを進めたいと強く思いました。
株式会社吉村さん、今回もたくさんの学びと気づきをありがとうございました。
年に6回開催される見学会、次回のテーマにもぜひ参加してみたいです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
書いた人:望月 洋帆
総務部所属。仕事と育児に奮闘中の2児の母。
外部研修・会社訪問を行い日々勉強中。他社からの学び・自社の魅力を楽しくお届けします!!
