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他社から学ぶ「焼津に光る技術と人間力の宝庫」ー株式会社イシダテックー

こんにちは。株式会社サイダ・UMSの望月です。

今回は私の独断企画でもある「社外レポート」 第3弾です!!

今回は静岡県焼津市に本社を構える「株式会社イシダテック」さんを訪問しました。

お目当ては、ただの工場見学でも、営業提案でもありません。おそらく少し珍しい動機です。

それは——「ブログ」を学ぶためです。

「ブログで会社を変えたい」

「でも、どこから始めたらいいかわからない」

と悩んでいた私が、ある日目にしたのがイシダテックさんのnoteでした。

なぜイシダテックはnoteを続けられるのか?

最初に「note」の記事を読んだ時の第一印象は、

「長い!」(失礼を申し訳ありません)

「これ、毎週書いてるの!?(しかも社員さんが!)」

その長さに圧倒され「毎週これを社員さんが書くのか」と驚き、引いてしまいました。

普段、ブログや記事は短く要点を押さえるものという先入観があったため、

それが「引いてしまう」感情に繋がりました。

しかし、その内容が非常に深く、かつ面白いものであることに気づくと同時に、

「なぜそれを続けられるのか?」その背景に興味が湧いてきました。

さらにイシダテックさんのnoteには、単なる記事を超えた“人間味”“企業のストーリー”が詰まっていました。

特に社長や社員の方々の素顔が垣間見える記事から、

「この社長、ただ者じゃない……」と、どんどん引き込まれ、すっかりファンになってしまったのです。

企業の発信ツールとして注目される「note」を活用し、どのように企業が変わり得るのかを直接学ぶため

今回の訪問の機会をいただきました。

“人”と“技術”が融合する会社

焼津発祥のイシダテックは、1940年代創業という老舗のものづくり企業。

しかしその実態は、私たちの想像を超えてきました。

最大の特徴は、“お客様と一緒に汗をかく”姿勢

特許取得済みの超音波技術AIの活用、さらには空間殺菌装置まで――。技術分野は多岐に渡ります。

オーダーメイドの受注生産だからこそ、お客様と共に試行錯誤。

営業から製造まで全員で伴走し、期待を超える品質を形にしています。


できない理由より、どうやったらできるか」を追求するその開発魂は、他社にはない魅力です。

訪問当日、ご対応いただいたのは、代表取締役の石田さんと、広報担当の福田さん。

おふたりの話を通して見えてきたのは、

「ものづくり」と「発信」を高いレベルで両立する“ハイブリッド企業”の姿です。

石田社長は、明るく、テンポよく、何より行動が早い。元IT企業での経験をベースに、技術だけでなく情報発信や広報の重要性を肌で理解し、それを社内文化として根づかせている印象を受けました。

そして福田さんは、丁寧で芯のある広報のプロフェッショナル。社内の声をすくい上げ、魅力として発信する仕組みをしっかりと担っていらっしゃいました。

イシダテックのnoteは、なぜ「刺さる」のか?

今回の訪問の主目的でもある「note」について、さまざまな角度からお話を伺いました。

なぜnoteなのか?

石田社長曰く、「発信プラットフォームは数多くありますが、その中でもnoteは信頼性と拡散力のバランスが良い」とのこと。

何より、読み手との距離が近く、誠実さが伝わりやすいそうです。

目的は採用強化

企業広報や技術紹介ではなく、「採用のために」スタートしたのがイシダテックのnote。

読者の多くは就職活動中の若者で、記事を通して“等身大のイシダテック”を知って応募してくるケースが増えているそうです。

運営はチーム制

驚くべきは、その運営体制。

週1回の定期更新を継続するために、社内で企画・執筆・校正・振り返りまでを一連のサイクルとして運営。

毎週の定例会議では、「読了率」「いいね数」などのデータを分析し、改善に活かしています。

「社員と家族が読んで楽しい」がキーワード

あくまで“自分たちの声”を大切にしているのが特徴です。

内容には、日々の現場での気づきや社員の裏話、開発エピソードなどが詰まっており、

決して“飾らない“日常”が描かれています。

つまり、読み手が「この会社、いいな」と思えるのは、社長のキャラや社員の人間味が記事ににじみ出ているから。

企業理念やビジョンを文章だけでなく、社内の日常を通じて感じさせてくれるからなのです。

noteが生んだ、まさかの大仕事

今年発表された世界初の冷凍魚の非破壊検査装置」。

これは、冷凍マグロを切らずに検査できる画期的な機械で、富士通・東海大学との共同開発プロジェクトです。

このプロジェクトの出会いのきっかけが、note記事だったというのです!

冷凍ビンチョウマグロの全数検査を自動・非破壊で実現。食品ロス削減にも繋がるこの装置、まさに世界初。

記事を読んだある担当者が「この会社、面白い」と感じ、声をかけてくれたそうです。

そこからプロジェクトが始まり、ついに世界初の装置開発へと結実。

「ブログが仕事につながる」などという話はよく耳にしますが、

ここまでの成果につながった例はそう多くはありません。

「継続の力」「誠実な発信の力」がいかに大きな可能性を生むかを目の当たりにしました。

小さな発信が、大きな信頼に

今回の訪問を通して強く感じたのは、「発信とは、信頼をつくる行為」だということ。

イシダテックさんのnoteには、等身大の言葉で語られる日々の努力と情熱が詰まっています。

そしてそれが、未来の仲間、取引先、そして業界の変革者たちに届いているのです。

もちろん、毎週の更新は簡単ではありません。

社内外にアンテナを張り、ネタを探し、丁寧に記事を仕上げ、フィードバックをもとに改善を重ねる。

その地道な積み重ねが、信頼と共感を生み出しています。

私たちが学んだこと

今回の訪問から得た学びは非常に多岐に渡りますが、特に印象的だったのは以下の3点です。

「発信」には明確な目的を持つこと

 イシダテックさんは採用を目的とし、「やると決めたらやる!!」をモットーに、内容もトーンもブレずに続けられています。自社でも「誰に、何を届けたいのか」を明確することにまず努めていきたいです。

社員の声を取り入れることの大切さ

 社内の人の言葉にはリアルがあり、共感が生まれます。私たちも、これから社内にしっかり目を向け、社員一人ひとりに焦点を当てた発信をしていこうと思います。

“日常”こそが最大の魅力になること

 大きな成果だけでなく、何気ない毎日の出来事や工夫の中にも会社の魅力はあふれています

それを見つけ、届ける努力を続けることが、

やがて大きな成果を生む——イシダテックさんがそれを教えてくれました。

同じ焼津という地域で、技術と人間力を融合させた独自の企業文化を持つイシダテックさんに出会えたことは、

非常に感慨深いものでした。特に、情報発信を活発に行い、

それが具体的な成果に結びついている点には感銘を受けました。

イシダテックのnoteは、言うなれば“技術と人柄の結晶”

そして何より素敵なのは、

担当の福田さんも「楽しくやろう」「誰かに届くように書こう」という気持ちで、

毎週の発信を続けていることです。

企業広報は、単に情報を出すことではなく、


「誰かに届いて、心が動く」ことがゴールなのだと、改めて教えていただきました。

イシダテックの皆様、素晴らしい学びと刺激をありがとうございました。

私たちも、自社の魅力をしっかり伝えていけるよう、まずは「小さくても続ける発信」を始めてみようと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました。

書いた人:望月 洋帆
総務部所属。仕事と育児に奮闘中の2児の母。
外部研修・会社訪問を行い日々勉強中。他社からの学び・自社の魅力を楽しくお届けします!!

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